第107回日本消化器内視鏡学会近畿支部例会

会長挨拶

第107回日本消化器内視鏡学会近畿支部例会開催にあたって

 この度、第107回日本消化器内視鏡学会近畿支部例会会長を拝命いたしました。伝統ある本会の開催を担当させていただくこととなり、教室員一同、大変光栄に存じます。
 さて、2019年末に端を発した新型コロナウィルスのパンデミックですが、10月現在では第5波がほぼ収束し、国内のワクチン接種率は6割を超えたところです。このまま状況が好転するのか、はたまた周期的に迫る波が本会開催の12月に猛威を振るうのか、予測が難しい状況です。そこで、本会もハイブリッド開催の準備を進めて参りました。このコロナ禍がもたらした新しい形は、様々な働き方や生活の中での学会参加を可能とする一方、多方向性の議論が進まない、あるいは得てして重要となる余談や雑談がないなどの物足りなさも感じております。本会では、是非とも座長や演者の先生方には現地にてご発表をいただき、同時にハイブリッドの利点を生かし、数多くの先生方に現地あるいはWebにてご参加いただくことにより、リアルタイムな議論が白熱することを期待しております。また、前回の支部例会に倣い、抄録集にはアプリをご用意いたしましたので是非ご活用ください。
 本会では、シンポジウムとして上部消化管治療後の課題および難治性胆膵疾患への取り組み、パネルディスカッションとして炎症性腸疾患および下部消化管における内視鏡診療、そしてビデオワークショップとして胆膵および消化管領域における困難例に対する工夫と、計6つの主題セッションを企画しました。また一般演題に加え、若手医師に向けたYoung Endoscopist Session、Fresh Endoscopist Session を設け、研修医および専攻医の5名には奨励賞を予定しております。さらに、6つのランチョンセミナーと5つのコーヒーブレイクセミナーを企画し、エキスパートの先生方によるご講演を頂きます。ぜひご参加のうえ、各領域の最新知見や、各ご施設の取り組みについてご議論頂ければ幸いです。
 最後になりましたが、このような変則的な開催の中、合計233演題と多くの演題をご応募頂きましたこと、心より感謝申し上げます。また、近畿支部事務局の先生方や皆様、共催企業の皆様、本会の開催をご支援頂きました全ての皆様に深く御礼申し上げます。それでは、12月11日にお会いできることを心待ちにしております。

第107回日本消化器内視鏡学会近畿支部例会
会長 児玉 裕三
(神戸大学大学院医学研究科 消化器内科学分野)

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